春苑堂書店

 書  名  著  者 版 型 税込価格
かごしま文庫1 
若き薩摩の群像 サツマ・スチューデントの生涯
絶版品切れ
 門田 明著 四六判・222ページ 1,575
1865年薩摩藩は、国禁を破って19名の若者を英国に留学生として派遣するなど、幕末から明治維新を経る近代日本建設に、めざましい働きを展開した。その若者の群像がJR西鹿児島駅前にある。彼等の生涯の足跡を鮮明にたどる。
かごしま文庫2
「かごしま語」の世界
 牛留 致義著 四六判・223ページ 1,575
方言は地方の文化遺産である。日本語のなかでも独特の方言といわれ、特殊な発音やアクセントの中に多くの古語を残し、尊敬・謙譲語の豊富な「かごしま語」。様々な生活のドラマを再現しながら「かごしま語」の世界を繰り広げる。
かごしま文庫3
鹿児島の植物

絶版品切れ
 大野 照好著 四六判・228ページ 1,575
日本列島の南端に位置する鹿児島県は、本土と多くの島々からなり, 高山性植物から亜熱帯の植物まで極めて多彩で特殊な植物相が見られる。屋久島をはじめ豊かな自然が残る本県の植生のあらましを概観する。
かごしま文庫4
坊 津
絶版品切れ
 森 高木著 四六判・228ページ 1,575
人はそれぞれ故郷を持ち、その自然や人々との思い出を心の糧としている。薩摩半島突端の一漁村「坊津」の姿を通じて、読者は心の中の原風景に出会い、郷土への新たな思いを抱くにちがいない。本書はふるさと再発見の書である。
かごしま文庫5
天文館の歴史 終戦までの歩み

絶版品切れ
 唐鎌 祐祥著 四六判・239ページ 1,575
島津七十七万石の城下町で、薩摩大身たちの屋敷町として栄え、天文・暦学の館のあった「天文館」は鹿児島の誇る大繁華街である。幕末から終戦までの史実を踏まえ、「天文館」の歩みを庶民の哀歓と共にたどる。
かごしま文庫6
鹿児島のチョウ
 福田 晴夫著 四六判・223ページ 1,575
南北600キロにも及ぶ鹿児島県。変転する環境の中で、越冬する蝶、食餌に群がる蝶、マーク蝶などの鹿児島に分布する蝶を通して本県の自然史を描く。興味の尽きない自然との付き合いがここから始まる。
かごしま文庫7
薩摩おごじょ 女たちの夜明け
 吉井 和子著 四六判・222ページ 1,575
南国の陽光のもと、台風とシラス土壌に代表される厳しい風土や貧しい暮らしにもめげず、大地のようにたくましく、多彩に生きた薩摩の女性たち。文明開化の流れの中で、力強く羽ばたく姿を、生き生きと描く。
かごしま文庫8
鹿児島の医学
 森 重孝著 四六判・225ページ 1,575
華岡青洲に先立つこと数十年、琉球渡りの秘法でわが国初の麻酔手術に成功した薩摩藩医・伊佐敷道与。併せて明治初期に貢献した英医ウィリアム・ウイリスの実績など、胎動期から現代に至る鹿児島の医学を概観する。
かごしま文庫9
かごしまの俳句
 淵脇 護著 四六判・227ページ 1,575
現代俳句の魅力と、近世以降の鹿児島の俳句の流れを詳述し、鹿児島の結社と、ゆかりの俳人などを紹介する。中でも、かごしま歳時記抄は、南国の陽光から生まれる俳人の感性と独特の季節感を堪能させてくれる。
かごしま文庫10
金山 鹿児島は日本一

絶版品切れ
 浦島 幸世著 四六判・227ページ 1,575
なぜ鹿児島は金の産出量が多いのか。菱刈鉱床の画期的な発見をはじめ、県下の鉱山を踏査して記す情熱と研究は、金と人間のかかわりにまで及ぶ。薩摩の金山事始めから、明治以降の金山の消長を伝える。
かごしま文庫11
日本最大の宇宙基地 種子島宇宙センター
 十亀 英司著 四六判・229ページ 1,575
近代科学の最先端、気象衛星・放送衛星・通信衛星などの実用衛星を打ち上げる世界一美しい種子島宇宙センター。その全容を豊富な資料を用いて科学者としての厳しい目と、技術者としての確かな経験から余すところなく紹介する。
かごしま文庫12
尚古集成館 島津氏800年の収蔵

絶版品切れ
 田村 省三著 四六判・244ページ 1,575
戦国戦乱の時代から、開明的な政策をとった近代まで。島津家800年の収蔵品は薩隅日三州の生々しい歴史の語り部。近代博物館としての尚古集成館の収蔵品を通じて、島津氏と鹿児島の先人たちの歴史に光を当てる。
かごしま文庫13
桜島大噴火
 橋村 健一著 四六判・229ページ 1,575
桜島-この生きている大自然は、人を寄せ付けない厳しさと、人の心を和ませる面を併せ持っている。噴火の歴史と人々の生活、噴火で移住した人々が作り上げた移住集落の状況等を交え、噴火に備えた対策と提言を試みた。
かごしま文庫14
生涯学習・新時代
 黒木 正彦著 四六判・228ページ 1,575
「むらに学ぶ風をおこし、事をおこそう」と、徳育を根底にして取り組んだ生涯学習。教育によってむらが動き、変わることを念願した「天井のない学習館」も軌道に乗った。自然体のまま、土着の地道な生涯学習の実践で、南から新風が吹き始めた。
かごしま文庫15
かごしま・川紀行
 榮 喜久元著 四六判・228ページ 1,575
山太郎ガニが水際を動く小川には小橋がかかり、柴ぜきを築いて谷あいの田に水を引いている。新田開発の歴史を訪ね、川内川、肝属川、天降川、万之瀬川の上流から下流に歩く。治世の本は治山治水だと考えながら、川の土手を歩き続けた。
かごしま文庫16
鹿児島の水
 中馬 克己著 四六判・228ページ 1,575
先人たちと水との戦い。特に県内に多いシラスの高台地帯では人々は水を求めていかに生活してきたか。主食である米を得るための開田の苦闘や生活の近代化から生ずる水汚染の問題などを取り上げる。水に対する理解の一助としたい。
かごしま文庫17
宇宙にいちばん近い町 内之浦のロケット発射場
 的川 泰宣著 四六判・213ページ 1,575
ロケットや人工衛星によって宇宙の神秘に挑戦する宇宙科学。その発信基地は鹿児島県の内之浦町にある。この町をこよなく愛する著者が、町とロケット発射場の歴史を語りつつ、宇宙を夢見、志す若者たちへ、熱いメッセージを伝える。
かごしま文庫18
手記 '93風水害の中で
 かごしま文庫編集部編 四六判・245ページ 1,575
平成5年の夏は、これまでに例のない夏であった。降り続く集中豪雨、台風の襲来。河川は氾濫し、たっぷり水を吸い込んだシラス土壌は、家と人をのみ込み、県内各地に甚大な災害の爪跡を残した。貴重な体験の記録を後世への教訓としたい。
かごしま文庫19
さつまいも 伝来と文化
 山田 尚二著 四六判・228ページ 1,575
サツマイモが伝来して400年。その間、サツマイモは干ばつや飢饉、戦中・戦後の食糧不足時に多くの人々の飢えを救い、イモ焼酎の原料ともなった。原産地・南米から伝来の幾多のルートをたどり、その歴史と文化を見つめる。
かごしま文庫20
出水のツル
 千羽 晋示著 四六判・228ページ 1,575
鹿児島県出水市の荒崎干拓地付近に、毎年1万羽前後も飛来するツルは、特別天然記念物として保護されている。ツルの飛来や北帰行のなぞ、越冬の実態、ツルと人間の関わりなど、親切で愛情に満ちた筆致でつづる。
かごしま文庫21
示現流 薩摩の武芸
絶版品切れ
 村山 輝志著 四六判・229ページ 1,575
示現流では裂帛の気合とともに立木を左右から激しく打ちつける。それは400年間、連綿と続く。なかでも江戸初期は薩摩の一大家臣団を形成し、独自の士風を形成した。示現流が薩摩の武芸の中に占めた位置や剣の心を詳らかにする。
かごしま文庫22
私の見た日本・鹿児島
 賈 心善著 四六判・228ページ 1,575
著者は中国瀋陽市(旧奉天市)にある中国医科大学教授で、分子病理学を講じる新進気鋭の医学者にして大変な日中友好家で、日本語を流暢に話す。中国の医学者の目で見た日本や鹿児島の印象、西洋医学と漢方医学。
かごしま文庫23
私の戦争体験・上 果てしない戦線
 かごしま文庫編集部編 四六判・229ページ 1,530
昭和12年7月7日、中国北京郊外の蘆溝橋に響いた一発の銃声から、わが国は戦争の泥沼にはまり、やがて太平洋戦争へ。北へ南へ果てしなく拡大した戦線のなかで日本国民は塗炭の苦しみにあえぐこととなった。
かごしま文庫24
私の戦争体験・下 血まみれの国土
 かごしま文庫編集部編 四六判・229ページ 1,575
サイパン島陥落、ミッドウエー海戦敗北のころから日本は敗戦への道を転がりだし、やがて無条件降伏の責め苦を負うこととなった。敗戦の日本は混乱を極め、多くの海外在留軍人や一般邦人は抑留された。鹿児島も例外ではなかった。
かごしま文庫25
薩摩の伝統工芸
 飯田 正毅著 四六判・228ページ 1,575
古くから「西陲の辺境」といわれた鹿児島の気候・風土・歴史・民俗などは、そこで作り出される「物」にさまざまの影響を与え、開放的で質朴な独特の工芸品を生み出した。伝統工芸の中には、すでに消滅に瀕した分野も多い。
かごしま文庫26
鹿児島の園芸植物
 串間 俊文著 四六判・228ページ 1,575
鹿児島特有の原産植物や、栽培環境上、鹿児島に適した郷土の植物を「鹿児島の園芸植物」としてとらえ再確認。そして日常の園芸材料として身近に生かし、園芸活動の充実に役立ててほしい。
かごしま文庫27
日本を変えた薩摩人 鹿児島と明治維新

絶版品切れ
 芳 即正著 四六判・228ページ 1,575
約130年前、わが国では3世紀あまり続いた徳川幕府が倒れ、新政府が樹立された。明治維新である。薩摩はそれまで仇敵であった長州と手を結ぶことにより討幕に成功した。激動の時代に生きた薩摩人の動きを通じて「今」を考える。
かごしま文庫28
霧島神宮
 窪田 仲市郎著 四六判・227ページ 1,575
霧島の神は噴火を鎮めるべく祭られてきたが、興亡数百年の後、三州の太守となった島津氏がこれを祭り、その命運がここに絞られるに及んだ。霧島をめぐる修験と国学は明治維新における薩摩藩の支柱となった。
かごしま文庫29
ハヤト・南島共和国
 中村 明蔵著 四六判・229ページ 1,575
南九州の古代社会を形作ったハヤトと南島の人々。少数の支配者が多数を力で従えるというタテ社会の要素は少なく、開放性に満ちていた。その南の地域社会にヤマトの朝廷は一律的支配を導入した。
かごしま文庫30
古地図に見るかごしまの町

絶版品切れ
 豊増 哲雄著 四六判・229ページ 1,575
南九州の雄都・鹿児島の町のはじまりは、上町と呼ばれる一帯からであった。度重なる戦災によって失われたものも多いが、古地図を通して見る鹿児島の町には由緒ある小路や地名、懐かしい通りや石碑など南国の情緒が満ちている。
かごしま文庫31
薩摩の豪商たち
絶版品切れ
 高向 嘉昭著 四六判・228ページ 1,575
戦国時代から江戸末期にかけていわゆる「豪商」と呼ばれる大商人たちが、全国各地に輩出した。薩摩でも坊津の鳥原宗安、阿久根の河南源兵衛などの豪商たちが活躍し、巨大な富を蓄えて、薩摩藩の財政や時代の進展に寄与した。
かごしま文庫32
現代短歌・かごしま
 南 史郎著 四六判・228ページ 1,575
短歌の世界は広い。鹿児島の歌人たちによる百人一首は、短歌の結社や流派の垣を超越して、現役歌人の人間像を彷彿させる。坊津における京の貴人の物語は、短歌にまつわる貴重な読み物である。
かごしま文庫33
「家庭」の法律 夫婦・親子関係について
 萩 大輔著 四六判・224ページ 1,575
日常生活で最も身近な人間関係は夫婦であり、親子である。これらの人間関係は法によってもその正しい維持が図られ、また個人の権利が保護される。法に対して、人間性に満ちた温かな眼を注ぎながら、夫婦・親子の関係を見つめる。
かごしま文庫34
かごしまの美術館
 四蔵 典夫著 四六判・230ページ 1,575
古くから「武の国」といわれる鹿児島は、明るい南国の陽光のもとに、数多くの絵画・彫刻等の芸術家を輩出する「美の国」とも謳われている。県内にある美術館10館の代表的収蔵品の紹介・解説は、美の世界への招待である。
かごしま文庫35
さつま山伏 山と湖の民俗と歴史
 森田 清美著 四六判・228ページ 1,575
鹿児島の古い文化は、山で難行修行して法力を得、庶民救済に立ち働いた修験者(山伏)たちの文化を基調にしている。山伏の文化は、鹿児島に住む人々に郷土文化の深さと尊さを知らせ、親しみと誇りと自信を与えてくれる。
かごしま文庫36
暮らしに生きる竹
絶版品切れ
 濱田 甫著 四六判・228ページ 1,575
竹の宝庫といわれる鹿児島。わが国のモウソウチクは元文元年(1736年)、琉球王国からまだ繁茂していない2株を、鹿児島市磯に移植した江南竹林がその発祥とされている。竹の特性を知って活用し、村を興す。竹と人とのつながりは深い。
かごしま文庫37
シラス地帯に生きる
 佐野 武則著 四六判・229ページ 1,575
シラスは南九州一帯に分布し、台地、急崖、低地などの地形を形作る。シラス台地に生きる人々は水に不自由するが、その崖下には豊富な湧水がある。先人たちはこの土地に努力と工夫によってシラス文化の足跡を残してきた。
かごしま文庫38
地名が語る鹿児島の歴史
絶版品切れ
 平田 信芳著 四六判・228ページ 1,575
地名は古代や中世・近世のことばで、歴史や文化の痕跡を現代人に雄弁に語りかけてくる。その意味で地名は無形文化財ともいえる。身近な地名を素材にして意外な鹿児島の歴史を知ることができる。
かごしま文庫39
鹿児島と北海道
絶版品切れ
 馬見 州一著 四六判・229ページ 1,575
鹿児島と北海道のかかわりは意外に深いものがある。北海道開発には数多くの薩摩の人士が顔を並べ、開拓神社の祭神は鹿児島出身の黒田清隆・井上長州・永山武四郎である。開拓使・屯田兵以来の鹿児島と北海道の交流は興味深い。
かごしま文庫40
国と郷を思う
 川野 重任著 四六判・229ページ 1,575
郷土の運命即、国の運命であり、国の運命をおいての郷土の運命はない。戦後50年、驚異的な復興と成長を成し遂げた日本も、今、急成長する周辺アジア諸国の風圧の中にある。この内外環境激変下の国と郷土の問題、それこそが課題である。
かごしま文庫41
いで湯の国・鹿児島
 黒川 達爾雄著 四六判・228ページ 1,575
太古の時代からいくつものカルデラや火山が存在し、地中の火成活動も活発であった「いで湯の国」鹿児島。人々はこの大地の恵みを、古くから現代に至るまで浴びている。わが国屈指の温泉地・鹿児島の実態を科学的にさぐる。
かごしま文庫42
薩摩のドン・キホーテ 現代語訳著・大石兵六夢物語
 五代 夏夫著 四六判・228ページ 1,575
毛利正直の「大石兵六夢物語」は、近世薩摩文学の代表作の一つである。吉野の原の老狐群と戦う兵六の狐退治は、一見荒唐無稽にも見えるが、それはいつの時代にもある権威や支配者に対する庶民の笑いにこめた風刺、皮肉の表現である。
かごしま文庫43
薩摩の絵師たち
 永田雄次郎 山西健夫著 四六判・232ページ 1,575
鹿児島の絵画の流れを考える時、まず明治以降の洋画の隆盛がある。しかし、明治以前にも薩摩の地には絵画の長い伝統があった。先史時代から中世の仏教絵画、雪舟系水墨画、近世の狩野派などに至る絵画の歴史を作品によってたどる。
かごしま文庫44
南九州の恋歌
 鳥集 忠男著 四六判・231ページ 1,575
南九州の民謡や踊り歌は恋歌が主流をなしている。恋に目覚めて深まりゆく喜びの歌、悲恋の踊り歌、恋ゆえの死を悼む琵琶歌、浄瑠璃の恋物を歌としたものなど。人間文化史の一面をうかがわせる、ふるさとの歌を今一度見直してみたい。
かごしま文庫45
鹿児島の教育を考える
 増永 昭一郎著 四六判・228ページ 1,575
戦後の混乱の中から新しい教育体制が生まれて半世紀、それがどのように伸びたのか、現状と問題点はどうなっているのか。今、鹿児島の教育も転換期に差しかかっている。本県教育の責任者の立場にある著者が自らその見解を吐露する。
かごしま文庫46
星空
 西井上 剛資著 四六判・219ページ 1,575
美しい星空を見ていると夢が広がり心が潤う。鹿児島は日本で指折りの暗い夜空に恵まれたところである。四季折々の星座をはじめ、いろいろな天体や天文現象の観察ポイントなど、星空観察のハンドブックとしても読める。
かごしま文庫47
漂流民・ゴンザ
 田頭 壽雄著 四六判・223ページ 1,575
薩摩の少年ゴンザは、わずか11歳で初航海に出た。船は難破しロシア領カムチャツカに漂着。数奇な運命をたどったゴンザは、21歳で病死するまでの間に、世界最初の露日辞典等6冊を完成させた。ゴンザの足跡を追究するゴンザ入門書。
かごしま文庫48
ことわざが語る薩摩
 かごしま文庫編集部編 四六判・228ページ 1,575
ことわざは民衆の生活の知恵である。暮らしの中から生まれる喜びや悲しみ、生活の指針から世渡りのコツにいたるまで農・山・漁村や町に生きる庶民が残した言葉の数々。機知に富み含蓄のある内容を、口調のよい短い表現にしたものである。
かごしま文庫49
鹿児島に来たザビエル
絶版品切れ
 小平 卓保著 四六判・228ページ 1,575
1549年、宣教師フランシスコ・ザビエルは鹿児島に上陸、藩主島津貴久に謁し、わが国にはじめてキリスト教を伝えた。彼は西洋文化を体現した知識人であった。それはその後450年にわたり続く西洋と日本の精神文化交流の出会いだった。
かごしま文庫50
鹿児島の福祉
 福祉21研究会編 四六判・228ページ 1,575
近年新たな展開を見せる高齢者福祉など、社会福祉は着実な広がりをみせてきた。しかし今後、日本社会が直面する福祉課題も多く、身近な地域社会が担うべき役割も大きい。21世紀の鹿児島の社会福祉が取り組む課題と進むべき方向を探る。
かごしま文庫51
鹿児島の料理
 今村 知子著 四六判・228ページ 1,575
料理は元来、その土地で丹精した新鮮な材料に心と手間をかけて作るものであった。鹿児島では南方的な素材を生かした、風土豊かな料理が伝承されてきた。先祖の知恵、郷土料理を思い出しその心に触れてみよう。
かごしま文庫52
近代化と鹿児島の建造物
 田良島 昭著 四六判・228ページ 1,575
近代化に向け、手探りでひた走っていた明治の日本。鹿児島にもそのころ建築された建造物が少なからず残っていたが、最近とかく忘れられがちである。これらの建造物について、なんとかその記録だけでも残せたらと考えている。
かごしま文庫53
種子島
絶版品切れ
 井元 正流著 四六判・228ページ 1,575
鹿児島本土から南方40kmの海上に浮かぶ種子島。遠い大和朝廷の時代から中央や薩摩との交流を続けつつも、本土の文化とは一味違う、黒潮の影響や上方文化の香りの際立った島独自の文化をはぐくんできた。
かごしま文庫54
鹿児島の動物
 鮫島 正道著 四六判・229ページ 1,575
渡瀬ラインが東西に走る鹿児島県は、興味のある生物分布を示す地域。温帯系、熱帯系の2つの植物相を持ち、北からの生物の南限、南からの生物の北限を共有する。動物の種は多様性に富み、特殊な野生動物の宝庫でもある。
かごしま文庫55
奄美シマウタへの招待
 小川 学夫著 四六判・242ページ 1,575
奄美のシマウタは島人たちの生活そのものの表現である。暮らしの中の教訓・労働・行事・恋心を歌い上げ、古い伝承にいたるまで余すところがない。ことに男女掛け合いで歌われる歌遊びには、上代の「歌垣」に通ずる世界がある。
かごしま文庫56
難病と生きる
絶版品切れ
 福永 秀敏著 四六判・227ページ 1,575
特定疾患として指定された病気は現在44ある。本県でも高齢化という社会現象とともに、難病患者が増加している。長年、専門医として難病とともに歩いてきた著者が難病とその対策についてわかりやすく解説する。
かごしま文庫57
南九州の民俗仮面
 向山 勝貞著 四六判・229ページ 1,575
南九州には驚くほど多数の仮面がある。神舞等の民俗芸能に用いられる仮面のほか、神幸行列の先導をする猿田彦命や弥五郎ドン等民俗行事に登場する数々の仮面。多様な仮面の民俗が生きていることも南九州の大きな特色といえよう。
かごしま文庫58
鹿児島の生態環境
 田川 日出夫著 四六版・214ページ 1,575
生態環境とは、植物や動物などの生物集団が生育し、それらが作り出す環境を意味する。緑が豊かで自然が多い鹿児島とはいえ、その環境のすべてが全く人手なしの自然というわけではない。生態環境について理解を深めるための書。
かごしま文庫59
宝暦治水・薩摩義士
 坂口 達夫著 四六判・228ページ 1,575
宝暦の木曾川治水工事の事績は、多くの資料が隠滅しているせいもあって、二世紀半を経た今日、各様な認識で受け継がれている。難工事に従事し辛酸をなめた藩士たちの動静もわからず、多くは墓石さえもない。ようやく、埋もれた薩摩義士の業績を人びとが知るようになって百年、業績の発掘と顕彰の歴史、後裔の跡をたどる。
かごしま文庫60
鹿児島の貝
 行田 義三著 四六判・228ページ 1,575
鹿児島は離島も含めて海にかかわる面積が広い。したがって貝の宝庫でもある。太古から、貝は人間の生活に深くかかわってきた。毒貝に刺されて死亡したり、陸貝による農作物の被害、環境汚染による貝の生殖異常など、報道されることもしばしば。我々は身近なものとしてもっと貝のことを知りたい。
かごしま文庫61
鹿児島湾の謎を追って
 大木 公彦著 四六判・223ページ 1,575
鹿児島湾は世界に誇れる自然の宝庫である。この湾に関わる調査研究を直接体験してそう思うのである。いつも見慣れた風景の中に住むために、かえってその真価に気づかないことがある。この湾の自然の営みを知ることが、自然の恵みを生かし、自然と生きることの第一歩ではなかろうか。本書がその一助ともなれば幸いである。
かごしま文庫62
鹿児島の本格焼酎
絶版品切れ
 鹿児島県本格焼酎技術研究会編 四六判・228ページ 1,575
いま世界の目が本格焼酎に向けられている。その本格焼酎製造の最新情報を中心に据えて、焼酎が鹿児島の人間社会といかに深く結びついてきたか、人体が焼酎にいかに反応するかなどの情報を18人の専門家がまとめたのが本書である。一滴の焼酎の中に秘められたストーリーの中には、無限の奥深さを持つ世界が広がっていく。
かごしま文庫63
奄美民俗雑話
 登山 修著 四六判・229ページ 1,575
奄美の民俗の基層には日本の古代文化のモチーフが綾織りされている。その悠久な古代の面影の片鱗にでもふれてみたい。本書では奄美の神話・伝説に始まり、妖怪、民間信仰、天体・自然、生業等についてふれながら、奄美民俗の基底を流れる先人たちの世界観を探ろうと試みた。四方山話の体裁をとったので、民俗雑話とした。
かごしま文庫64
鹿児島の鉄道・百年
 久木田 末夫著 四六判・228ページ 1,575
平成13年は鹿児島の鉄道開通100年に当たる。鉄道以外の交通機関が未発達のころから、先人たちの努力によって鉄道は順調に発展し、県勢発展の原動力として地域社会に貢献してきた。新幹線鹿児島ルートの開業間近くなった今日、これまでの鉄道の足跡、果たした役割等について述べた本書を未来へのことづてとしたい。
かごしま文庫65
鹿児島の気象と気候
 児島 正憲著 四六判・204ページ 1,575
自然界で起こる現象は時間と空間に応じて変化する。中でも気象現象にはそれが特に明瞭に現れる。地球創世から現在までの、46億年の時間経過のもとに、地球・日本、そして鹿児島という広がりのなかでの諸現象を、主に気温の変化という観点から捉えてみたい。多種の要素でゆらぎ合う気象変化の因果関係を把握してみよう。
かごしま文庫66
水族館に生きて
 荻野 洸太郎著 四六判・229ページ 1,575
「かごしま水族館」をふくめて、国内の三つの水族館に関わりをもって、およそ30年が過ぎようとしている。一人の人間が、水槽のガラス越しに生き物と出会い、これと対峙していく中で、ある時は幼いころの原体験を思い、ある時は水族館で果たして何ができるのかと悩んだ。悩みながらも見続けた夢とは、それを綴ってみた。
かごしま文庫67
鹿児島の伝統製法食品
絶版品切れ
 蟹江松雄・藤本滋生・水元弘二著 四六判・227ページ 1,575
鹿児島には独特の伝統製法食品がある。その歩んできた歴史や強い個性は、この地に生きてきた人々の生活になじみ、生活を支え豊かにしてきた。それらの食品のもつ独特の風味に好奇の眼を輝かせ、その造り方にこだわりをもつと食品に愛着を感じる。今、改めてこれらの食品に目をそそぎ、新時代に生かす方途など考えてみたい。
かごしま文庫68
ふるさと感情紀行
 奈良迫 ミチ著 四六判・226ページ 1,575
ふるさと探検に喜び勇んで飛び出した。海の道、山の道、表通り、裏通り、さつまの隅から隅へと小さな旅を楽しんだ。歩いた後を振り返れば、行き当たりばったりに旅をしていたようで、実は何物かに導かれた一筋の道ができていた。ふるさとを歩き回った果てに、今、なぜ、自分がこの地に立っているかを知りえたのであった。
かごしま文庫69
甑島
絶版品切れ
 小川 三郎著 四六判・227ページ 1,575
甑島列島は薩摩半島の西方海上に浮かぶ三つの島からなる。かつて、ここが「秘境の島」といわれた時代はすでに去った。しかし、カノコユリが咲き誇り、ミサゴが飛来する島には、まだ手つかずの美しい自然もあれば、純朴な人情も色濃く残されている。この島の古くて奥深い歴史や民俗、島に生きる人々の暮らしを探ってみよう。
かごしま文庫70
シニア王国・鹿児島
 後田 逸馬著 四六判・222ページ 1,575
鹿児島は全国有数の高齢者県である。そこでは多くの高齢者たちが、気丈に老いにまつわる様々な問題を自助と他助によって解決しようと意欲と知恵で生き抜いている。県の基幹産業である農業の6割を60歳以上の高齢者が担っている。だれでもが避けられない高齢化社会の実態に目を向け、シニア王国を構築する方途を探ってみたい。
かごしま文庫71
黒潮
 茶圓正明・市川洋著 四六判・227ページ 1,575
鹿児島県は県本土から奄美諸島にいたるまで、その周りは黒潮の流れる海である。太古の昔から変わらない人びとと黒潮のかかわり合いは、最近10年間の研究で大きく解明されつつある。黒潮調査の方法、最近の研究結果、黒潮の実態、それに黒潮の恵みの一つである漁業資源等について、現場の研究者がわかりやすく解説を試みた。
かごしま文庫72
屋久島の森を守る
 兵頭 千恵子著 四六判・228ページ 1,575
屋久島の自然は世界的に貴重であり、世界自然遺産に登録されている。かつて屋久杉の伐採が進められていたとき、乱伐に反対し、屋久島の自然を守ろうとした人たちの中心となって立ち上がったある夫婦のことは、NHKの「プロジェクトX」で放映された。本書はその当事者の、自己の人生をかけた、偽りない歩みの記録である。
かごしま文庫73
島津斉彬の挑戦
絶版品切れ
 尚古集成館編 四六判・228ページ 1,575
集成館事業は、幕末、西欧列強のアジア進出に強い危機感を抱いた薩摩藩士、島津斉彬がはじめた近代化の大事業である。鉄製砲鋳造のための反射炉・溶鉱炉の導入、洋式船の建造、洋式銃の製造、電気通信、薩摩切子というガラス工芸品の製造、紡績事業、写真研究、出版事業、精糖など軍事的色彩の強いものから民需にいたるまで多岐にわたる事業が展開され、日本の近代化・工業化の基礎となった。
かごしま文庫74
薩摩の笑い
絶版品切れ
 日高 旺著 四六判・228ページ 1,575
「笑い」には、それぞれお国柄というものがある。その地域の大切な文化である。では「サツマ・スマイル」というものがあるとすれば、どんなものか。例えば、西郷隆盛や大久保利通はどういう「笑顔」をしていただろうか。西郷さんも「三年片頬」といいながら笑ったはずだ。それで「顔学」の権威・原島博東大教授にお願いして、二人の笑顔をコンピュータで再現してもらった。もちろん一つの試みだが、お楽しみに。
かごしま文庫75
21世紀鹿児島への提言
 東 眞人著 四六判・229ページ 1,575
我々は、あの同時多発テロ(2001.9.11)以前の世界に帰れるか。以前の世界秩序は果たして正しかったのか。この重たい命題は今や多数の人類にとって強い共通不安になった。価格の大変換が起こったのだ。技術要因や価値観の変化は社会を大幅に変える。今、変化に対して「日々をいかに再構築するか」が問われている。
かごしま文庫76
鹿児島黒牛と伯楽どん
 永山 作ニ著 四六判・228ページ 1,575
農耕使役として家畜は馬から牛へと変わり、その牛はまた使役牛から肉用牛へと変還していった。筋肉の中に霜降り状態のサシが入る、世界に誇れる上質の牛肉を提供する黒牛生産日本一の鹿児島。それを支える家畜農家の人たちの苦楽と、家畜の現場にあって家畜の治療に当たる伯楽どん<獣医>たちの取り組みは興味深い。
かごしま文庫77
鹿児島の木材産業
 松田健一・遠矢良太郎著 四六判・210ページ 1,575
鹿児島県は豊かな森林資源に恵まれ、人々はこの資源を生活に有効に利用してきた。その中から木造住宅や、特に屋久杉加工業などさまざまな森林産業が営まれてきた。また日本一を誇る竹の生産につれて竹産業も発展している。独自の技術開発と経営改善に努め需要を拡大しつつある鹿児島の木・竹産業について紹介したい。
かごしま文庫78
かごしまのエネルギー
 大山 満雄著 四六判・230ページ 1,575
石油や原子力の利用は豊かな物質文明を可能としたが、地球環境の危機を招くにいたった。今、革命的新エネルギーへの挑戦が続く。数十年後、原子力もその主力の座を太陽や風力、あるいは水素に明け渡すことになるのか。近代史におけるエネルギーの返還を鹿児島の史実に重ね合わせながら、過去・現在・未来のテーマに迫る。
かごしま文庫79
南洲神社・墓地由緒
 鶴田 正義著 四六判・205ページ 1,575
西南戦争(1877)は近代日本誕生の産みの苦しみの一つであった。幕末混乱期から明治維新成立への大業を果たすに、その中心となって活躍したわが鹿児島は、この戦いで多くの若者の肉体とその優れた頭脳を失った。戦没者の数六千八百名、そのはとんどがわ身回りの近い先祖たちである。今、本書の中にその全氏名がよみがえる。
かごしま文庫80
薩摩の男たち
 金蔵 照雄著 四六判・224ページ 1,575
南九州の悠々の歴史の中に薩摩の男たちは生きている。現代でも時に薩摩隼人と呼ばれるこれらの人たちは、時代・環境・生きざまなどは異なっていても、縄文の昔から今日まである共通の体臭を発散させて日本中に存在感を誇示しているかのように見える。これらの興味ある個々の像を拾いながら薩摩隼人の実像を迫ってみたい。
かごしま文庫81
かごしま・民話の世界
 有馬 英子著 四六判・228ページ 1,575
民話に残る色濃い地方色は貴重だ。教育現場にあった著者が自ら現地に出向き、丹念に採録を積み重ねた民話の多くの素材は、その地に古くから生き続けた庶民の素朴な信仰や民俗が象徴された貴重な文化財である。今、時代の流れの中に消え去ろうとする運命にある方言の保存とともに、伝承された民話に新しい光が当てられる。
女たちの薩摩  日高 旺著 B6判・352ページ 2,345
愛とまことと勁い意志をもって動乱の世を生きぬき、新しい時代を拓いた女たちの歴史。薩摩という風土と歴史にかかわりをもった女たちを、列伝風に語る。主な登場人物は、武田ツル、山本ノブ、松田家の母ほか。
鹿児島の先人たち  鹿児島の先人たち編集委員会編 A5判・239ページ 1,449
江戸時代末期から明治維新にかけて、郷土の大先輩が活躍した歴史上の出来事は、先達からのプレゼントであり、メッセージでもある。郷土の大先輩と語り、生き方に学び、自分を再発見する機会を与えてくれる。
鹿児島の美術 
近・現代洋画の展開
 中間 芳孝著 B5判・384ページ 2,957
明治の初期、西洋画黎明期に大きく貢献したわが郷土の大先輩たち。特に、黒田清輝、藤島武二、和田英作らは日本近代洋画界の「三巨匠」といわれている。先人たちの偉大な業績や芸術にふれる。



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